デイパックのお手入れなら……
登山など過酷な環境下で使用するデイパックですが、頑丈だからといって何をしても傷まないわけではありません。汚れたり、傷んだり、破損したりすることはもちろんあるので、長く付き合うパートナーのチェックは怠らないようにしてください。
使用後
使用後は、雨や土の汚れが付着しています。ハーネス側（背負う側）には汗が染みこんでいることもあります。使用後は必ず中身を出し、陰干ししましょう。中身を入れたまま放置しておくと、変形したり湿気がこもったりして傷んでしまいます。土汚れなどがひどい場合は洗濯機で丸洗いせずに中性洗剤を使って部分的に拭き洗いしましょう。
定期的なお手入れ
しばらく使ったら、分解して外せる部分は外して洗いましょう。特にハーネスのパットは汗が染みこんでいるので、なるべく洗うようにしてください。ただし、このとき直射日光に当てて乾かさないこと。紫外線が当たると色落ちし、劣化してしまいます。
大事なのは、毎回の使用後にも定期的なお手入れのときにも、隅々まで全体をチェックすること。思わぬところで破損していたり、傷が付いていたり、汚れていたりします。「後でやっておこう」と思っても忘れてしまいがちなので、気付いたときにすぐ対処してください。
登山はもちろん、日常使用でも破損は起こるものです。傷が付いたり破れたりしても大丈夫。ある程度は自分で修理できます。
ショルダーベルトの糸切れ
荷物が重いと真っ先に傷みやすいのがショルダーベルトです。荷物のつめかたに注意するのはもちろんですが、糸切れが起きた場合には専用のソーイングステッチャー（アウトドアショップで数千円～）などで修理しましょう。簡単な縫い物の要領で、革製品をしっかり補修できます。
バックルの割れ
こちらは接着剤などで付けてもすぐに取れてしまいますので、購入店に交換パーツの取り寄せをお願いしましょう。
ファスナーの破損
荷物のつめすぎやファスナー部分の砂のつまりで起こりやすいのがファスナーの不具合です。ひっかかるな、と思って無理矢理上げ下げすると、ファスナーの歯が壊れてしまいます。そうなるとメーカー交換が必要になるのでご注意ください。
生地の穴あき
小さな穴は専用のリペアテープで補修しましょう。このとき、デイパックの生地としっかり貼り付く材質のものを選んでください。
